調停の開始⑨

弁護士より、こちらで調査できた部分を用いて調停を起こした際の事情説明書なる物を作成したので目を通して頂きたいとメールが入る。

大まかな部分は読んで字の如く今回、遺留分の請求に至る事情を記したものである。

いつ今回の相続が発生したか(父の亡くなった日)、遺留分算定の基礎となる財産の計算(預貯金や不動産)、そして預貯金の取引履歴から分かった使途不明金、父の財産に含まれている母の財産の分配やその口座からの使い込み部分、あとは姉が把握している残りの財産等の開示。

大きくまとめると上記のような内容であるが、今回の調停の紛争となった理由(姉に遺留分を請求したが支払われない)や最終的なこちら側の希望が記されていた。

実際、目を通して頂きたいとの事ではあったが、私自身どのように進めていけばいいのかすらもわからないので全てお任せである。

正直、第一印象はテンプレートみたいなものはあるのではあろうが、この短期間でこれだけの事情説明書を作成できるのはさすがというほかないと感じた。

そして数日後調停の期日が決まり、期日に来ますか?とのことであったが仕事で都合がつかず、弁護士のみで行って頂く事となった。のちに数回の出頭機会はあったが、全て弁護士にお任せである。

期日に裁判所へ行くか行かないかはどちらでも構わないそうで、実務としては、ほとんど自分等の言い分を書いた書類のやり取りだけであるそうだ。実際、我々も次回相手方の言い分を書面でもらう事となる。それを、1~1.5カ月に一回のペースでやり取りしあうのである。

正直、時間が掛かり過ぎる印象だが、私自身が作文を作っているわけではないので、実際は相手からの言い分を確認し、それに対する自分の言い分を各種法規とも照らし合わせて書類にしなければならないのであるから、仮に本人調停(弁護士を頼まない)であったら、期間が足りないぐらいなのかもしれない。

そして姉は弁護士に依頼はしていないようであるとの報告も受ける。