弁護士へ必要書類や情報を提供後、弁護士の方で3つの金融口座残高や過去10年に及ぶ口座の取引履歴と土地の謄本を取得したとの連絡が入り、その精査の為事務所へ来て頂きたいとの事であった。
後日、弁護士事務所に出向き、挨拶もそこそこに内容を精査していく。
今回分かった内容は
3つの口座の内1つの口座で、姉の使い込みと思われる出金が毎月10万円引き出されていることが分かった。
確かに、父が生前毎月10万円ぐらいを姉に生活費として預けていると言っていた事は承知していたが、父が入院していた期間にもその出金が見受けられ、これは完全に姉が権利外に受領している可能性の高い金銭であった。
そして、ところどころ50万円であったり、20万円などなど出金があり、父の定期証書が一切見つかっていない事も発覚した。
預金に関しては父が亡くなった日の預貯金額は約900万円ほどである事が分かり、葬儀費用も父の口座から支払われていた。
土地に関しては、なぜか5筆ある内の1筆だけ相続を理由に姉に名義が変えられていた。
建物は1つあるのだが未登記の建物であり謄本は取得出来ないとの事であった。
上記調査結果を確認した弁護士より、訴訟を見据えて相手を調停に引っ張り出しましょうとの事であった。
そして、1筆だけ変えられている土地を処分しないよう、スマホのメッセージでも構わないので、「処分をしないよう伝え、売却した場合は法的に対処する」と伝えてみてはどうかとアドバイスを頂いた。早速その場で姉にメッセージを送る。
実際、こちらが調査して、得る事の出来る内容は限られていて、口座からの使途不明金は姉が盗ったのか、父があげたのかも分からないので、姉からの説明をしてもらいましょうとの事で決まった。
ついに調停が始まるのである。