平成○○年10月○○日父が死亡し、葬儀が終わった夜の事。
姉より父から預かっている物があるときょうだい全員の前で公正証書遺言を手渡される。
大雑把に内容を説明すると、姉に遺産の全てを渡すとの内容であり、遺言執行者も姉であった。
その内容に姉以外のきょうだいは大激怒、葬儀後のしんみりとした雰囲気とは打って変わり、殺伐とした空気が漂った。
なぜなら、父が生前に口頭で自分の資産の分配を皆に告げていたからである。
姉自身は遺言書の通りにするとの姿勢は崩さず、皆その場で解散となったが、私を含めきょうだい眠れない夜を過ごしたと思われる。
そしてその日から、姉とその他のきょうだいとの4年弱にも及ぶ骨肉の争いの火蓋が切って落とされるのである。
登場人物
父
母
兄1
兄2
姉
私